【 日本代表、森保監督の戦術。】


【 前文 】



今回は、私が、皆さんに「森保監督の戦術」についてご説明をしたい。
私は、恐らく、日本で一番、森保監督を高く評価していた人間だと思う。
私は、旧ブログ時代に、森保監督が日本代表監督に就任した頃に、既に「森保監督は、日本代表で歴代一番、優秀な監督だ」と公言していた。
そして、今回、「ワールドカップ2022」では、日本代表は、ドイツ、スペインの2チームに勝利した。最終的に、ベスト16で終わった。だから、私は、今回、点数を付けるならば、「80点」ぐらいの出来だと思う。
それでも日本代表が、ドイツ、スペインに勝利した事は、高く評価されるべきだと思う。
最後のベスト8を賭けたクロアチア戦は、延長、ペナルティー・キック戦をしての敗戦だった。
だから、私は、国民からそれ程、責められる試合ではないと思う。
この4年間、森保監督は、マスコミ、評論家から批判され続けていた。
ディエゴ・マラドーナは、ワールドカップ1986でのカルロス・ビラルド監督について、
「マスコミ、評論家、全てがビラルドの敵に回った」と表現していた。
私は、この4年間の森保監督を見ていると、ビラルド監督に似ていると思った。
マスコミ、評論家が、ほぼ全て森保監督の敵に回った。しかし、それにも関わらず、本大会では、驚きの勝利を挙げて、森保監督は、今まで批判していた連中を負かしたのである。
日本人は汚いので、森保監督に向けて、「今まで4年間、森保監督を批判してすいませんでした。私たちが間違っていました」などと謝罪することはない。
私が見る限り、1人しか謝罪していた評論家は居なかった。小澤一郎のみであった。小澤は謝罪していた。
小澤以外の評論家で謝罪していた人はもう一人居た。しかし、そいつの謝罪は、「一言、謝る」ぐらいのモノで、この4年間、侮辱しまくっていた事と、随分とバランスが取れていなと思わせるモノであった。「丸刈り、土下座した後、評論家引退を宣言する。縄に縛られ天井から吊るされて、10分後に解放される(軽い拷問を受ける)」とか、そんな謝罪の仕方ではなかった。だから、私は、謝罪したその評論家については納得が行かなかった。
結城康平、西部謙司、木崎伸也、浅野賀一、レオザ・フットボール、松木安太郎、セルジオ越後、飯尾、城彰二、松井大輔、杉山茂樹、中山淳、小宮良行、ミムラユウスケ、清水英斗、五百藏容、川端暁彦、らいかーると、サッカー店長とか、この辺の評論家たちは、誰も謝罪していない。
こいつらは、言い訳をしていた。ベスト8という目標を達成できなかったので、逆に批判をしていた。
こいつらは、4年間、森保監督に侮辱的なことを言い続けていたにも関わらず、ドイツ、スペインに勝利したという事に関して、素直に、「我々が間違っていた」と謝罪することはなかった。
私は、「森保監督、辞めろ。森保監督は、能力が低い」と言って侮辱していたのだから、今大会を区切りに、侮辱していた連中は、評論家を辞めたらどうかと思う。私は、「森保監督ではなく、お前らの能力が低いんだよ。それが結論だろ?」という感想を持った。
しかし、上記の評論家共は、「内省作用」というモノが起きない変人集団なので、依然として自分ではなく、森保監督を批判するという馬鹿共であった。
私は、日本のサッカー・ファンは、今回を区切りに、上記の馬鹿な評論家たちを見限ったらどうかと思う。

話は、大きく脱線してしまった。森保監督の戦術についてである。



【 森保監督の戦略・戦術。】

私は、森保監督の戦略というのは、「試合を壊さない」というモノだと思う。
野球で、先発投手が、5回ぐらいまでを0点とか1点とか、無失点か少ない失点に抑えて降板をして、次の投手にマウンドを譲った時、「試合を壊さないで終えられて良かった」などと言っている。
私は、森保監督の戦い方は、野球の場合と同じで、「守備重視で、前半は、失点ゼロに抑える」という戦略だったと思う。
「守備重視でカウンターを狙って試合をする」というモノだったと思う。
そして、後半になると、「三苫薫など、ドリブルのうまい選手を投入して敵チームを驚かせて得点を狙う」という戦術だったと思う。
この戦略だったので、先発選手というのは、フィジカルが優れた選手が多かったと思う。
三苫薫はドリブルはうまいが、守備重視の試合の進め方には向いていないタイプだった。
私は、三苫が先発した試合を見たことがある。それを見たら、先発ではあまり良くない出来だった。
だから、森保監督は、三苫を交代要員として、ずっと起用していたのかも知れない。
三苫薫が、奥寺康彦氏みたいに、頑強なフィジカルを持っていて90分間走るのも平気という感じのウィングだったら先発していただろう。しかし、三苫薫は、下手過ぎて、奥寺康彦氏みたいな世界のトップクラスのウィングではなく、「もやし・フィジカル」みたいな面があったので交代要員にせざるを得なくなった。日本に奥寺康彦氏みたいなウィングが、両サイドに居たら良かった。しかし、未だにそんなハイ・レベルな日本人ウィングは居ない。だから、三苫は、交代要員で使うしかなかった。
と言う訳で、日本代表は、前半に出場する選手は、「守備が出来る」というのがポイントであった。
間単に言うと、森保監督の日本代表チームは、「おしんサッカー」をやっていた。
これは、私が、最近まで、運営から突然、一方的に消滅させられたアメーバ・ブログにおいて、皆さんに既にご紹介した事がある。
それは、ドラマの「おしん」のように、「耐えて、耐えて、辛抱強く試合をする」という事である。
「耐えて、耐えて、辛抱強く耐えながら試合をする。そして隙をうかがい、それを見つけたらカウンターを決めて勝つ」という戦術である。
この戦い方が、日本人サッカー・ファンの大部分には不評だったようだ。
特に、日本人評論家共に不評だった。日本人評論家共は、「スペイン、オランダ好き」で構成されている。
ヨハン・クライフ、ジョゼップ・グアルディオラのファンばかりである。日本人評論家共は、クライフ、グアルディオラと同じサッカーを日本代表が行ってくれるのを期待している人種である。
その為、森保監督のサッカー・スタイルは、「到底、受け入れられない」という反応を示す。
その結果、この4年間、森保監督は、評論家、マスコミから批判され続けたのである。
しかし、ワールドカップ本大会では、森保監督の戦略・戦術が通用したという訳だ。
小澤一郎は、「現在の日本代表のサッカーでは、本大会で通用しない」と言っていた。更に、「森保監督では、世界のサッカーを教えられない」と言っていた。
木崎信也は、「監督より選手の方が、世界で戦っている。森保監督は、選手の意見を聞いているので、監督らしくなくておかしい」と批判していた。
また、結城康平、西部謙司らに至っては、「中身が無い」とか、「何をしたいのか分からない」とか、また「日本らしいサッカーなどというモノは無い。それは幻想だ。日本らしいサッカーなど、1000パーセント不要不急である。日本は、スペインの真似をしろ」、「なぜ日本人の監督にするんだ。森保監督を解任しろ。外国の有名監督を就任させろ」などと言っていた。結城康平と西部謙司は馬鹿なので、森保監督の優秀さが分からないのである。そして、その戦術を見ても理解できないのである。
それぐらいサッカード素人である。
同じく、杉山茂樹は、毎回、森保批判の記事を書いていた。
中山淳は、ワールドカップの大会前に「4年間、何も成長しなかった森保ジャパン」という記事を書いていた。
飯尾は、「日本代表のサッカーは、スペインから10年遅れている」と言っていた。
しかし、本大会では、日本代表チームは、上記の馬鹿なサッカー評論家の予想を覆し、ドイツ、スペインに勝利したのである。

私は、日本人と違って、「おしんサッカー」をよく見て来た。
現在でも、ブラジル、アルゼンチンでは、「おしんサッカー」をやっているチームがある。ビッグ・クラブでもやっている。パウメイラス、コリンチャンス、ボカ・ジュニオルスなどは「おしんサッカー」をやっている。そのサッカーで優勝している。
ガブリエル・バティストゥータは、今年、優勝したボカについて、「ボカは、試合内容は悪いが、勝ち方を知っている」と批評していた。
アルフィオ・バシーレ監督は、「ボカは、以前より試合内容は、良くなって来てはいる。しかし、まだ美しさが不足している」と批評していた。
と言う訳で、世界では、有名チームが「おしんサッカー」というのをやっている。
しかし、日本人評論家というのは、ヨーロッパ・サッカーにしか興味がない。
ヨーロッパの大金によりスター選手を数多くかき集めたビッグ・クラブのサッカーしか見ていない。
そのビッグ・クラブが、自分の10分の1ぐらいの資金しかない小クラブに大勝しているサッカーばかりを見ている。その為、結城康平、西部謙司、小澤一郎、木崎伸也、杉山茂樹、中山淳、飯尾とかは、森保監督のサッカーを見ると、「ろくに見たことがないサッカーなので、拒否反応が出る」という事である。
私のように、「『おしんサッカー』の強さを知っている」という人間だと、森保監督の戦略・戦術は、理解できる。しかし、ヨーロッパのビッグ・クラブのサッカーしか見ていないようなド素人、サッカー初心者たちだと、森保監督のサッカーがヨーロッパの有名チームと違うので批判ばかりするという訳だ。
そして、4年間、批判し続けて、上記の評論家たちは、ワールドカップ本大会で、「おしんサッカーの凄さ」というモノを目の当たりにして「驚愕した」という訳だ。
と言う訳で、森保監督は、サッカード素人、初心者の日本人評論家たちから、4年間、逆に批判を受け続けるという事態に至っていた。
途中、森保監督の勝率は、「サッカー史上、歴代6位」だった。それぐらい凄い勝率であった。
サッカー史上、代表監督を務めた人の中で、一時期、歴代6位だった。
それにも関わらず、上記のサッカー評論家共は、森保監督を批判していた。
私は、消滅させられたアメーバ・ブログにおいて、「現在、森保監督の勝率が、サッカー史上歴代6位だ」という記事を書いたことがある。皆さんにご紹介したことがある。
それでも、上記の馬鹿サッカー評論家たちと、日刊スポーツなどの馬鹿マスコミは、「森保批判」というのを4年間、行い続けていた。
そして、ワールドカップが終わったら、「手のひら返し」をしている。
自分たちが、4年間、行って来た酷い批判は、「無かったこと」にしている。
私からすると、この4年間は、「森保監督は、サッカーを知らないド素人、初心者共に、不当に活動を妨害され続けていた」という感じである。
私は、日本人は、「サッカー評論家は、ド素人、初心者しか居ない問題」というのを真剣に議論すべきではないか? と思う。
金子達仁というサッカー評論家が、「私は、森保監督を支持していた」と主張していた。
しかし、私の目からすると、金子は、支持していたと言っても、そんなに積極的に森保監督を支持していた感じには見えなかった。金子は、命拾いしたのもかも知れない。
金子は、私のブログの読者の可能性があるので、森保支持に傾いたのかも知れない。

 と言う訳で、以上が、森保監督の戦略・戦術である。
今回、私が皆さんにご紹介したことは、「お前に説明されなくても、試合を見ていたら、そんな事は、とっくに気づいているよ」という反論を受けるかも知れない。それぐらい誰でも分かることを書いたのかも知れない。
普通レベルのことを書いたのかも知れないが、今回は、ここで終わりとします。


 それでは、皆さん、さようなら。